大学ではオンライン授業が増え、授業の資料・レジュメがPDFで配られてそれを見ながら授業を受けることが多いと思います。
「PCやスマホの画面の見過ぎで眼精疲労がつらい」
「書き込みたい時にメモできない」
「ページを行ったり来たりするのが面倒!」
などなど不便を感じているのではないでしょうか?
この記事をご覧の方は、
「家にプリンターを買うか」「大学やコンビニのプリンターで済ませるか」で
迷っておられるかと思います。
そこで私がなぜ「モノクロ・両面印刷のレーザープリンター」をオススメするのか、他の選択肢と比較したメリット・デメリット、コスト試算など解説していきます。
勉強は「紙」一択
勉強の多くは、下線を引いたり、メモを取ったり、問題を余白に解いたりということが多いかと思います。
紙の持ち運びをなくすためにiPad + Apple Pencilでノートを取ってみたりもしたのですが、私は断念してしまいました。
理由としては、ペンの切り替えの面倒さ、つなげ字にならないようにペン先を浮かせるのが手間、そもそもあまり荷物は軽くならないなど。
一番大きいのは、やはりページの切り替えに時間が掛かり一覧性に欠けることでした。
ペーパーレス化が叫ばれる昨今ではありますが、理解力や集中力が削がれてしまっては本末転倒です。「紙」の利用には数百年単位の歴史があるので人間との親和性が高く、勉強や読書における媒体がそう簡単に紙が代替されることはないと私は考えます。
「デジタルデトックス」なんて言葉が囁かれるのも潮流ではないでしょうか。
なぜ「モノクロ・両面印刷・レーザー」か?
カラー印刷は要らない
・授業で配布されるプリントは文字や図メインがほとんどで、カラー印刷が必要と感じたことは私の経験上ほぼありません。(カラーで見たい時だけPCやスマホで見れば十分です。)
・少ない機会のためにカラープリンターを買うのはコスパが悪い。
→モノクロであればインクは黒だけですが、カラープリンターは複数色のインクを揃える必要があります。
両面印刷のメリット
・紙の重さが半分になります。大量に印刷する場合はかなりの差。
・片面印刷のプリンターは印刷すると逆順に積み重なっていくので順番を並び替える必要があります。両面印刷はページ順が自動的に順番通りになるので、楽チンです。
レーザーのメリット
インクジェット式に比べて、レーザープリンターは印刷速度が速いです。
レジュメなどの文書を印刷するのであれば、画質は文字さえ読めればそこまで重要ではありませんから、スムーズに印刷できるに越したことはありません。
なぜコンビニのプリンターではダメか?
印刷しに行く手間
・プリンターが家にある場合
ブラウザでPDFをダウンロード
→[command+option+P]で印刷プロパティを開く
→完了!
・コンビニで印刷する場合
PDFをダウンロード→ USBメモリーに入れる→ コンビニに行く→ 印刷→ 持ち帰る
(ネット印刷の場合は、PDFをアップロード)
家にプリンターがあれば圧倒的にダウンロードからプリント完了までがラクで早い。
コンビニが徒歩1分など近場であればまだいいかもしれませんが、毎週のようにメモリにデータを落とて硬貨を投入して持ち帰る、という手間を考えただけでゾッとします。
他にも理由はありますが、正直私はこの点だけでプリンター所有一択です。
4分割に対応していない
コンビニのプリンターは「1枚に4枚印刷する」ことが出来ません。
なぜ4分割が重要かというと、パワーポイントでまとめられた授業の資料はA4に4枚でちょうど良いくらいの文字の情報量なのです。
*4分割印刷したレジュメの一例↓
(※著作物のため画質を下げています)
2分割まではコンビニのプリンターでも対応しています。
2分割でも大きな問題はないですが、4分割よりも一覧性に欠けます。また、単純に紙の量が2倍になってしまいます。
コスト計算|”何枚で元が取れる?”
在学中に2,000枚印刷すると仮定して、コストを試算してみました。
(追記)国立文系の筆者は単位満了までに約2,200枚使用しました。
プリンター所有 | コンビニ | |
初期費用 | 12,900円 | 0 |
トナーカートリッジ (インク) | 559円 | 0 |
用紙代 | 2,604円 | 0 |
都度支払い | 0 | 10円×2,000枚 |
2,000枚分のコスト | 16,063円 | 20,000円 |
プリンターを購入したと仮定して、元が取れるのは・・・1538枚目という計算結果になりました!
1538枚を超えるとプリンターの初期投資が回収でき、それ以降は約1.8円/枚のランニングコストで印刷し続けることができます。
対して、コンビニでの印刷は常に10円/枚。
紙代は 691円/500枚 = 1.382円/枚
※「コクヨ コピー用紙 A4 500枚 KB-39N」で試算
トナーカートリッジ(インク)は本体付属が700枚分、
追加の互換トナーが1,290円/3,000枚 = 0.43円/枚
※「BROTHER 互換トナー TN-29J」で試算
付随するコスト
額面上でペイするのにたくさん使う必要があるとしても、プリンターを持つ実際の利便性は遥かにコストを上回っていると感じます。
金銭的なコストに加えて、コンビニ印刷に付随する心理的・体力的なコストとして、
USBメモリにデータを移す手間・コンビニまで行き持ち帰る手間・先客を待つ時間など。
公平性のためにプリンター所有のコストも挙げると、
部屋の場所を取る・不要になった時の処分コスト・トナーや紙を購入する手間など。
人間の損得に対する感情は頻度に強く依存するので「毎回毎回支払いをする」コンビニよりも「一度にまとめて支払う」プリンター所有の方が損の感情は小さくなります。
また、多くの大学生は期末試験前にまとめて勉強すると思うので、そこで外へ印刷しに行くという心理的ハードルはモチベーションを阻害してしまうのではないでしょうか?
プリンターの選び方
- レーザープリンター
- モノクロ
- 両面印刷
- 無線LAN(Wi-Fi)対応
↑上記の条件で検索してプリンターを選んでみてください。
※有線LANにしか対応していない製品もあるので注意してください!必ずWi-Fi対応のものを!
また、スペックに書かれた「〇〇PPM」は、PPM:page per minuteなので「1分当たりに印刷できるページ数の指標」となります。数字が大きいほど印刷スピードが速いのでより良いでしょう。
私の持っている「brother ブラザー レーザープリンター HL-L2375DW」は最もコスパが良いのでこだわりがなければコレで全く問題ありません。
楽天↓
補足
使用上の注意として、ブラザーのアプリ「Brother iPrint&Scan」でPDFなどファイルを開いて印刷の設定をしようとすると、画質を設定することが出来ません。
アプリのデフォルトの印刷品質は標準になっていて、小さい文字などは粗くて見にくくなってしまいます。
そのため、必ずPCで印刷プロパティを開き、「メディアと品質」から「品質」を「最高」まで上げる必要があります。
番外編|プリンターだけでコピーを取る方法
データを読み込んで印刷するだけの機能が「プリンター」で、より高い機種になると「スキャンしてコピーする」機能が付きます。
PDFなどのデータをもらって印刷することがほとんどなのですが、場合によっては紙や本をコピーしたい場面があります。
そんなときに「プリンター」とスマホだけでコピーをする方法があります。
⬇︎
アプリのAdobe Scan(※無料)で写真を撮りPDF化
↓
データをPCに取り込みプリンターで印刷
※著作物のため画質を下げています
教科書や本を汚さずに書き込みがしたいときなどに便利です。例えば英語の読解など。
また、Adobe Scanはネット上で課題提出をする際にも、手書きで紙に書いた回答を自動的にPDF変換してくれるのでデータ量も圧縮でき非常に重宝します。大学生には必須のアプリです。
この記事をご覧いただきありがとうございます!
皆様の生活がより良くなれば幸いです。
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