結論からお伝えすると、総合的にはFiiO UTWS5がオススメです。次点でFOSTEX TM2Cです。
ホワイトノイズが気にならず、耳に引っ掛ける装着感が気に食わない場合は、カナルワークスのワイヤレスケーブルHC-M100BTCW2。
※FOSTEX TM2CならびにFiio UTWS5を購入し、大幅に加筆修正しました。(2023年2月)
FOSTEX TM2C
左右完全独立型のBluetoothレシーバーです。耳にバッテリー部分を引っ掛けるタイプ。
装着感が比較的安定していて良い。音質も十分クリアです。
欠点として、iPhoneとカスタムIEMの環境において、静音〜小音量時のホワイトノイズが気になります。しかし、外で普通の音量で聴く分には環境音にかき消されてほとんど気になりません。
耳の裏に沿う形状になっており、装着したまま動いても比較的揺れが少なく安定しています。
ちなみに先代モデルのTM2とTM2Cの違いは、「収納ケースに内蔵バッテリーがあるかないか」
TM2のケースは充電するための「台」。TM2Cは外出先でもイヤホンの充電ができます。
充電端子はTM2がUSB TypeB micro、 TM2CはUSB TypeC。
FiiO UTWS5 2PIN(オススメ)
FiiO UTWS5はホワイトノイズがありません。無音時に聞こえるかどうかくらいで、再生時には全く聞こえません。
デバイスとは独立した32段階の音量調整が可能。ごく小音量でも再生可能です。
充電ケースはUSB TypeCで、ワイヤレス充電(Qi)も可能です。
FOSTEX TM2C と FiiO UTWS5の比較
>音質に関してはほとんど差は感じません。どちらも余計な脚色も感じません。
>装着感について。こちらもあまり差がないです。
どちらも耳にかけるフック型のため、どうしても歩くときには揺れます。強いて違いを上げるなら、耳に沿う形状で安定しやすいのがFOSTEX TM2C、本体が軽く付け心地が軽いのがFiiO UTWS5です。
完全独立ワイヤレスイヤホンのようなラクな付け心地には勝てないので、装着感が気になる方はどちらも難しいと思います。
最近は独立ワイヤレスイヤホンも性能が良いので、素直にそちらの購入をオススメします。私はSENNHEISER MOMENTUM TW3を使用しています。私はカスタムIEMも保有していますが、音質も十分良いので毎日使っています。
>大きく異なるのはホワイトノイズの有無です。間違いなくFiiO UTWS5が優れています。
FOSTEX TM2Cも外で使う分には環境音にかき消されてホワイトノイズはあまり気にならないので、電車通勤などで使うのであれば考慮しなくてもよいかと思います。
>ボリューム調整について、こちらもFiiOの方が優れています。
FiiO UTWS5はボタンの機能をアプリでカスタマイズできます。例えば「右一回タップで音量アップ・左一回タップで音量ダウン」「長押しで音量アップ、ダウン」など。
FOSTEX TM2Cはボタンの役割があらかじめ固定されており、「軽く触れて上下にスワイプ」と個人的にはやりにくい操作に感じます。またFOSTEXは音量はデバイスと連動しています。
>充電ケースについて
FiiOの方がコンパクトです。
FOSTEXもFiiOもUSB Type-Cに対応しており、FiiOのみワイヤレス充電にも対応しています。
FiiOがゼンハイザーの2倍、FOSTEXが3倍くらいのサイズ感です。FOSTEXはかなり大きい。
>MMCXと2PINの付け替え
FOSTEX TM2Cはアダプタケーブルの付け替えでMMCX・2PIN両方のイヤホンを使うことができます。FiiOは本体を2つ用意する必要があるので、複数のイヤホンを使い分ける場合にはFOSTEXがオススメです。
canal works HC-M100BTCW2(装着感は良いが、難あり)
カナルワークスは装着感がかなり良い。バッテリーがケーブル部分にあるので、装着感は軽くラクです。付属のクリップで襟に固定することも可能。
しかし、音質や機能側に問題があり、無音時のホワイトノイズがかなり大きい。小さい音量で聴くと常にノイズが気になる。しかし、音楽を止めて約20秒すると、スリープ(?)になりノイズは無くなる。
音量調整についても難あり。iPhone12 iOS15.4の環境で、音量を上げていくと、ある点を境にジャンプし突然大きくなってしまう現象が見られる。 iPhoneユーザーで細かい調節を求める場合は厳しい。しかし、Astell&Kern SE100で接続した場合は無段階(または、かなり細かく)調節出来た。
また、音量を最小まで下げてもかなりうるさく、小さい音量で聴くには向きません。
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